血圧、心房圧、心室圧

観血血圧測定

PowerLabシステムは観血的な心血管や血行動態の研究に使用するのに最適なシステムです。収縮期圧、拡張期圧、平均血圧など最大１６までの信号をオンライン、オフラインで演算して記録しディスプレイします。

Mikro-Tip カテーテル

正確な立ち上がり時間で信頼性の高い圧信号を測定するには、Mikro-Tip BPシステム（ML870B30、ML870B31、ML870B32)をお勧めします。これらのシステムには先端にセンサーが付いているカテーテルが含まれており、カテーテルの弾性や信号の耐湿から発生する恐れのある信号の減衰を排除します。

Mikro-Tipカテーテルは様々なタイプが揃っており、マウスの様な小動物から羊、犬などの種も使用できます。また、デュアル心室圧センサー付きのタイプや注入、サンプリング用ルーメン付きのタイプのカテーテルも用意されています。Mikro-Tipカテーテルはタイプを問わずすべてADInstruments社のブリッジアンプを介してPowerLabに接続できます。

心機能の研究に心室圧-容積システム（ML870B40、ML870B41、ML870B42)を使用するとマウスやラットの心室圧と容積の同時測定ができます。シングル圧-容積測定用カテーテルには４個の電極と信頼性の高い圧信号センサーが内臓されており、コンダクタンス手法で心室容積が測定できます。これらのカテーテルはPowerLabに直接接続可能なMillar社のMPVS-300ユニットと併用します。

Chartと圧-容積解析(PVAN)ソフトウェアを組み合わせて使用すると、オンラインで心室圧ー容積ループの作成や、以下の様な最大３０の心機能パラメータのオンライン、オフライン演算が行なえます：

最大、最小dP/dt
最大、最小dV/dt
心拍出力
一回拍出量
収縮期圧、拡張期圧
LVEDP
一回仕事量
動脈エラスタンス
駆出率
時変最大エラスタンス
前負荷漸増一回仕事量
等容積測定時定数(τ)

大動脈閉塞後のマウスの左心室圧と容積のインビボ測定。データ提供； Dr. Pacher、 National Institute of Health、 NIAAA, Laboratory of Physiologic Studies、USA

Chart テキストファイルをPVANソフトウェアで開き、最大30の心機能パラメータを演算しディスプレイ

XY View 機能を使用して、心室圧-容積ループをリアルタイムでディスプレイ

左心室圧（LVP)、動脈BP（ABP)、一次微分（チャンネル３）、二次微分（チャンネル４）を表示する血圧ファイル。

Fluid-Filled カテーテル

ADInstruments社は広範囲の種を対象とした血圧測定用としてFluid-Filledタイプのカテーテルとトランスジューサを取り揃えています。主なものとして血圧トランスジューサ、動物用血圧トランスジューサ、動物用ディスポ血圧トランスジューサがあります。

トランスジューサからの信号はPowerLabに接続したソフトフェア制御のブリッジアンプを使って増幅されます。ADInstruments社のブリッジアンプはシングル、４連、８連から選択して頂けます。また、脈管血圧測定専用のBPアンプは電気的に絶縁されており、付属のトランスジューサケーブルと滅菌済ディスポ血圧トランスジューサを使用することで生体への接続の安全性が保証されます。

ChartソフトウェアのCyclic Measurements機能を使用すると血圧信号からオンラインで収縮期圧、拡張期圧、平均動脈圧、心拍数の測定、ディスプレイが可能です。