PVループモジュール

PVループモジュールは左心室圧と左心室容積を記録・解析し、動物のヘモダイナミクスの研究を行うことができます。解析は記録中およびオフラインで行えます。圧-容積曲線を表示しどのループを解析に採用/除外するかを選択でき収縮期終末および拡張終末の圧と容積の関係を計算します。圧-容積面積、一回仕事量、心拍出量など幅広いヘモダイナミクスパラメータを解析できます。

このモジュールはキュベットキャリブレーションによる絶対容積への変換、および生理食塩水キャリブレーションによるパラレルコンダクタンスの補正を、すべて一つのデータファイル内で行えます。

Chartビュー(左上)、ヘモダイナミクステーブル(左下)、ループビュー(右上)、PRSWプロット(右下)
アナリシスマネージャ

アナリシスマネージャはPVループ用に開発された機能で、解析設定を保存します。1つのデータファイル内の別々のデータ部位の解析、解析結果の保存、解析設定の呼び出しなどが行えます。

アナリシスマネージャ画面
ループビュー

ループビューでは個々のループを評価でき、解析に採用または除外が行えます。収縮期終末および拡張期終末の圧-容積関係(ESPVRおよびEDPVR)Tを自動的に解析し表示します。ESPVRおよびEDPVRについてどのフィッティングを適用するかを選べます(リニア、二次、指数)。

ループビュー
ヘモダイナミクステーブル

幅広い種類のヘモダイナミクスパラメータをループごとに解析し表示します。テーブルに含めるヘモダイナミクスパラメータを選択できます。例:圧-容積面積、一回仕事量、心拍出量

ヘモダイナミクステーブル(上)、パラメータ選択画面(下)
プロット&リニアフィッティング表示
  • PVA vs ESP
  • PVA vs EDV
  • 前負荷動員一回仕事量(PRSW
  • AveragingビューはLabChartのデータパッド、または他のアプリケーションにコピーできます。イメージおよびテキストでコピー可能です。

dP/dt max vs EDVプロット(左上)、PVA vs ESPプロット(右上)、PVA vs EDVプロット(左下)、PRSWプロット(右下)
容積データのキャリブレーション

PVループモジュールでは2つのキャリブレーション方法を使えます。

・キュベットキャリブレーションを行い容積チャンネルに適用できます。共通キュベットの既知容積の設定ファイルが供給されます。

・生理食塩水キャリブレーションでパラレルボリューム補正が計算され、容積チャンネルに適用されます。

PVループモジュールのヘルプファイルおよびGetting Started チュートリアルはLabChart 7.1ウェルカムセンターから入手できます。

キュベットキャリブレーション(上)、生理食塩水キャリブレーション(下)
LabChart Proの中に含まれます

PVループモジュールはLabChart Proの1つのモジュールとして製品に含まれます。